第3祝福研究所 です
武漢ウィルスによるパンデミックは、ワクチン接種の広がりにもかかわらず未だ収束の気配が見えません。
皆様も感染されぬようお気をつけください。
Contents
- 1 <陸と海の空論>地上と地球内部の動態
- 2 <海洋特記>石油同等の炭化水素(CH 類)を作る植物プランクトン発見
- 3 <バルバドス>11 月 30 日までに議会制共和国になる
- 4 <セントルシア>総選挙で労働党が勝利、新首相、新内閣が誕生
- 5 <サントメプリンシペ>大統領選挙
- 6 <モーリシャス>モーリシャスの弁護士が国連のトップポストに任命
- 7 <イギリス>大英博物館で発見された葛飾北斎画展(9月から)
- 8 <バヌアツ>特産のカバ(植物)をオーストラリアに生産しないように申し入れ
- 9 <アイスランド>武漢ウイルス感染対応に病院がひっ迫
- 10 <フィリピン>武漢ウイルス感染防止策
- 11 <日本>海上自衛隊 令和3年度インド太平洋方面派遣訓練について
- 12 <海洋水産特記>能登の里山里海で実践するオーガニック養殖
- 13 <キリバス>中国に関する現地オピニオン
- 14 <編集後記>アフガニスタン
<陸と海の空論>地上と地球内部の動態
「地球内部は動いている!」
地球芯部の内核は個体らしいが、外核は液体で対流がある。
その上部がマントルでこれも動く。
大陸移動や地震を引き起こす理由になるプレートテクトニクス理論が発見され、地球表面は十数枚のプ レート(板状)で覆われており、その沈み込みや衝突で地震の原因を作る。
創造主は、地球本体を宇宙に動かしているばかりではなく、内部も永遠の流動性を与え、豊かな資源や変化を作り出している。
一方、地上では一時の平和な 時代はあったものの、ここ数千年の間絶え間なく、人間は戦争を始めとする様々な争いの不幸を編み出している。
今月 16 日、カリブのハイチ共和国の南西部で又 Magnitude 7.2 の大地震が 発生し、1,400名余りが死亡、7,000人が怪我をし、38,000の家屋が倒壊した。
先月号でも、ハイチの大統領が暗殺され、最貧国といっても良い程の貧しい国民が多い中、社会は混乱し、治安は悪い中こうした自然災害が起こった。
地上の人間社会のどこかが貧しかろうと、アフガニスタンの様に戦争していようと、自然災害は関係なく起きる。
地球内部は何らかの平和の為に動いているのだが。
地上を平和ではなく混乱させているのは、人間自身だ。
共産主義により人権侵害を犯し、覇 権拡大する中国、イスラム原理主義でアフガニスタンを掌握したタリバン、広大な国土をもちながら開発利用もできずに、小さな島々をわが物にするロシア、巨万の富を抱 えて社会を動かす闇の資本主義勢力。
その中で、迫害され、難民として逃げまどい、災害 や権力から追われる貧しき人々、「かくばかり すべなきものか 世の中の道」 天上の山上憶良の嘆きは今も続く。
<海洋特記>石油同等の炭化水素(CH 類)を作る植物プランクトン発見
先月、海洋研究開発機構(JAMSTEC)の発表で、北極海の研究航海で得られた植物プランクトンのデイクラテリア属11種の全てで、炭化水素を合成する能力があることが分かった。
特にデイクラテリア・ロタンダは、石油と同 等の炭素数 10~15)の炭化水素を合成し、今後その機能と過程を調べることにより、バイオ燃料を生成できる可能性がある。
石油と同等の炭化水素を合成する能力を持つ生物は、世界で初めての発見。
研究グループは、海洋 地球研究船「みらい」による 2013 年の北極海の研究航海において、北極海の海氷減少に伴い、ベーリング海に生息する植物プランクトンが北極海へ侵入し、現場で生産をしているかどうか調査する目的で植物プランクトンを 採取していた。
北極海は、人類の研究の手が未だに及んでいない未踏の地であり、JAMSTEC の航海や、文部科学省の北極域研究加速プロジェクト(ArCSII)が 進められている。
これらのプロジェクトによって、人類の持続的な発展に貢献できる 新たな有用生物が見つかる可能性がある。
*本誌で、7 年程前に筑波大学の渡辺 信教授が、オーランドチオキトリウムという藻の一種から油が生成できるという記事を掲載しました。
渡辺 信特命教授として筑波大学で、その開発に取り組み、又、東北復興次世代エネルギー研究開発機構において、他のボトリオコッカスという別の藻とを用いて応用実験が進められており
こうした地道な研究が政府や関 係機関の支援で、もっと早く陽の目を見る日がくることを期待したい。
<バルバドス>11 月 30 日までに議会制共和国になる
カリブ海の立憲君主国のバルバドスは、エリザベス 2 世女王を元首としてきたが、2021 年 11 月 30 日をもって、大統領を立てる立憲共和制に移行する。
その日に宣誓する新大統領への移行を促進するために修正を加えることを現モットリー首相は約束した。
バルバドス人は、国の名前、旗、誓約、または独立記念日の名前に変更がないという保証が与えられている。
総督の デイムサンドラメイソンは、バルバドスが 11 月 30 日までに共和国になるために動いたため、初代大統領に指名された。
(バルバドス総督のサンドラメイソン女史)
<セントルシア>総選挙で労働党が勝利、新首相、新内閣が誕生
7 月末に行われた選挙で、17議席の国会の内、13議席を獲得した労働党が勝利し、Phillip Pierre 首相が誕生した。
直ちに、隣国首相からの祝意が伝えられた。
<サントメプリンシペ>大統領選挙
現 E カルバホ大統領は、ヘルニアの手術を受け、家庭で回復療養中だが9 月 3 日大統領の任期が切れる為に現在大統領選挙が進められている。
大統領は、80歳の高齢為に立候補はしていない。
<モーリシャス>モーリシャスの弁護士が国連のトップポストに任命
モーリシャスの弁護士、プラミラ・パッテン女史が、男女平等を推進する機関であるUN Women の責任者に任命された。
パッテン女史は、2017 年 4 月から紛争における性的暴力に関する国連特別代表を務めている。
国連の A グテレス事務総長は、
「パッテン氏は、ジェンダー平等と女性のエンパワーメントの分野で深い経験を持っている」
と言う。彼女は 2000 年から 2004 年までモーリシャスの女性の権利省の顧問であり、英国でも法廷弁護士を務めていました。
---From August 22, 2021, BBC &UN women ---
<イギリス>大英博物館で発見された葛飾北斎画展(9月から)
江戸時代の画家葛飾北斎が描き、1820年代~40年代に未出版となった
「万物絵本大全図」
という図鑑のために 制作した素描など103点が描いた画集多数の未公開作品が世界で初めて 9 月30日から同博物館で一般公開される。
フランスの画商が所蔵していたものを大英博物館が購入したものだ。
葛飾北斎(1760-1849)の絵画スタイ ルは、ゴッホ、オスカー・クロード・モネ、ポール・ゴーギャンなど、後のヨーロッパの画家に大きな影響を与えた。
大英博物館は、英国の国立美術基金からの助成金を受けて約 16 万米ドル)の図面を購入し、世界で最も多くの北 斎の作品を所蔵している。
<バヌアツ>特産のカバ(植物)をオーストラリアに生産しないように申し入れ
バヌアツの野党党首は、オーストラリア がこのカヴァを商業的栽培生産し、それを輸出することを法的に禁止し、バヌアツや太平洋 諸国が輸出できるようにして欲しいと言う。
もし、オーストラリアが大規模農場で機械生産すれば大きな市場となり、カヴァ栽培を主な収入源としているバヌアツの農家は大打撃をうける ことになる。
バヌアツには、カヴァ法があり、生産素材(苗、方法)を海外に持ち出すことは禁じられている。しかし、オーストラリアとカヴァ栽培地のバヌアツの姉妹都市との間で協議が続けられている。
(カヴァ: 根を乾燥させ、粉状にして水に混ぜるか、あるいはそのまま水で揉み出したものを漉した泥水様の液体がカヴァ茶で、これを飲用する。カヴァ自体の植生域は ハワイからニューギニアまでと広い:ウイキペエイアより)
--- From August 20, 2021 Vanuatu daily ---
<アイスランド>武漢ウイルス感染対応に病院がひっ迫
アイスランド保健相は、武漢ウイルス患者の増加による病院の人員不足により海外の民間会社と交渉を開始した。
パンデミックは集中治療室に特に大きな打撃を与えた。
スタッフの不足は重大であり、ある病院は、患者をどのように、または今のところ長い間ケアできるか不明だとしている。
患者のケアに毎日100人のスタッフが必要だが、 未だ満たせず病院スタッフは過労で疲れている状況が続いている。
--- From Reykjavik Grapevine ---
<フィリピン>武漢ウイルス感染防止策
8月18日 新型コロナ感染者の急増が続く中、フィリピン政府は1日100 万回を目標にワクチン接種を進めている。
16 日、首都圏の学校体育館を利用した接種会場では約 100 人が間隔を空けて椅子に座り接種の順番を待っていた。
--- From マニラ新聞 ---
<日本>海上自衛隊 令和3年度インド太平洋方面派遣訓練について
海上幕僚監部発表 海上自衛隊は、
「自由で開かれたインド太平洋」
の実現に資するべく、インド太平洋方面派遣訓練を実施します。
目 的:インド太平洋地域の各国や同地域に艦艇を派遣している欧州主要国の海軍等との共同訓練等を実施し、海上自衛隊の戦術技量の向上及び各国海軍等との連携強化を図る。
また、本訓練を通じ、地域の平和と 安定に寄与するとともに、各国との相互理解の増進及び信頼関係の強化を図る。
期 間: 令和3年8月20日(金)~11月25日(木)
派遣部隊:(1)護衛艦部隊 護衛艦「かが」、「むらさめ」、「しらぬい」及び搭載航空機4機 人員; 約770名
(2)潜水艦部隊: 潜水艦1隻 派遣人員; 約80名
(3)航空部隊: 第11飛行隊 P-1 1機 ; 派遣人員 約40名
(4)寄港予定国:インド、インドネシア、オーストラリア、シンガポール、スリランカ、パラオ、 ベトナム、フィリピン、仏領ニューカレドニア
(筆者撮影;書家 武田双雲 筆)
<海洋水産特記>能登の里山里海で実践するオーガニック養殖
筆者は、能登町と連携して、薬を一切使わないトラフグを用いたオーガニック養殖の開発に取り組んでいる。
能登半島は、低い山々と丘陵地が多く、長い砂浜・岩礁・リアス式海岸などを有し、その沖合では暖流の対馬 海流と寒流のリマン海流が交わる。
さらに水深 300m 以深には、日本海固有水と呼ばれる水温 0 から 1°C、塩分 34.1 程度のほぼ均質な水塊が分 布する。
これらの影響を受けて周辺海域には温帯水域と寒冷水域の多様性に富んだ水棲生物が共存する。
能登半島の集約的里山里海は2011 年、国際連合食糧農業機関(FAO)より新潟県佐渡市とともにわが国初となる世界農業遺産に認定された。
能登町には、イルカの骨が発掘された縄文時代の真脇遺跡があり、4,000 年前から水産物が豊富であったと推測され る。
能登町は、石川県漁業協同組合、能登海洋深層水施設、能登町農林水産課そして石川県水産総合センターがある県内屈指の水産都市である。
しかし、近年の環境変化や水産事業者の担い手 不足や高齢化で、筆者らは「能登の里山里海」を未来永劫に伝承すべく、現場ニーズに 即応できる能登ブランドの持続可能な養殖技術の開発に取り組んでいる。
農産物に用いられる国際有機農業運動連盟は、オーガニック(有機)農業の 4 原則として、「健康」「生態」「公正」「配慮」をあげている。
水産養殖は、水域を限定したとしても流動的な水面で養殖が行われるため、安 定的な管理が至難であり、オーガニック原則は制定しにくい。
現状では、農産物に比べると水産物のオーガニックは、試行錯誤のレベルである。
能登地域は天然ふぐ類漁獲量日本一で、能登ふぐそして輪島ふぐの2ブランドが ある。筆者はトラフグを対象種に選定し、オーガニック陸上養殖を試み、薬 を使わないオーガニック技法により解決することで付加価値の高いトラフグができると考えた。・・(以下技術的内容を削除)・・・
魚類養殖におけるオー ガニックには明確な規定がない。
(筆者撮影;書家 武田双雲 筆)
筆者らの技法は、ヒトが口にできる飼料・食 材をもちいており、農業のオーガニック基準に限りなく近いのではないかと考えている。
実験レベルだが、サケマス類やヒラメなどでもオーガニック養殖 に成功しており、今後産業レベルの試験に取り組む予定である。
(筆者撮影;書家 武田双雲 筆)
--- From 金沢大学理工学域能登海洋水産センター センター長◆松原 創 Ocean Newsletter より抜粋 ---
<キリバス>中国に関する現地オピニオン
アメリカは現況2001年に受けた 9.11 テロに報復した結果の刈り取りをしている。
ミャンマーの軍事政権事件ば かりではなく、アメリカが長く見過ごし手をつけてこなかった太平洋の島々に軍事的赤の手を伸ばす中国に対処することになる。
編集者知り合いの太平洋研究者によれば、アメリカ軍は、パラオを始めどんどんと北太平洋島嶼 諸国への投入を始めている。
2 年前突然キリバス政府は、台湾を切り、中国を受け入れた。キリバスの駐国連大 使も知らなかった。
太平洋島嶼フォーラムも議長職を巡って分裂した処に、中国がここぞとばかり介入し始めてい る。
軍事、金銭、外交、援助等々の手段を用いて南太平洋への勢力圏拡大を計ろうとしている。日本の外務省は、 ぽかん、としていては恥じることになる。
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<編集後記>アフガニスタン
参議院の青山繁晴議員によれば、混乱するアフガニスタンのカーブルからの脱出に、日本大使館員は、イギリス の軍用機に乗せられて退避したという。
大使館は、日本政府を代理して現地の日本国民を守る立場にある国家 公務員である。
その大使館員12名が現地に残る日本人を置いて先に国外に退避するというのは、外務省も現地大使館員もどうかしている。
自衛隊機が一機既にアフガニスタンに向けて飛び立ったし、もう一機行くそうだが、(8 月25日時点)、こうした場合邦人の救出には、現地国の承認がいり、武器の使用もそうだという?? 全て、日本国憲法の制約が原因であり、政府自民党は事態を早く打開する氏名と責任がある。
自民党の綱領は未だ絵に描いた餅だ。外務省は、アフガニスタンで長く医療 や灌漑用水の建設に尽くした中村 哲氏の気概を思い返して欲しい。
(筆者撮影;書家 武田双雲 筆)
以上